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2013-11-27 Wed
ある休日、文房具店を徘徊する。使ってみたいノートやペンのあれこれを(結局買いはしないのだけれど)手にとってみる。罫線のない真っ白な、或いはクリーム色がかった紙面は素晴らしいアイディアを秘めているように思える。例えばそれは、いつか釣り上げる筈のまだ見ぬ大物が潜む、閑かな湖面のようにも見える。
何も書かれていない頁を繰りながら、ふと絵日記をつけてみようかなどと考える。いつもの日記に簡単な挿し絵が入ったら素敵ではないだろうか━━━。それはホンの3~4日、もしかしたらたった1日しか書かれないかも知れない。
たった1頁だけに描かれた、絵日記。
それはそのまま忘れられ、何年か経ってから、例えば年末の大掃除やどこかへ引っ越すときなどに、ふと目に留まるのだろう。━━━ああ、そういえばこの時絵日記をつけようと気まぐれを起こしたのだったな━━━。頁は閉じられ、或いはそのまま処分する本の間に挟まれるだろう。続かなかったそれは何も生まず、何も残さない。
だが、一度は絵日記をつけようとした、その事は紛れもない事実だ。「無駄」ではあったかも知れないけれど、少なくとも嘘ではない。