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思い込み
 仕事が忙しい時期などに言う「カキイレドキ」を長い間「掻き入れ時」だと思っていた。「よし、このときだ!」とばかりに「掻き集める」時だというイメージがあったためだ。正しくは「書き入れ時」で、なるほど、忙しい時期に売り上げやなんかを帳面に「書き入れ」るのだろう。説得力がある。
 「乾布摩擦」を「寒風摩擦」だと思っていた。波平さんが寒い中でゴシゴシやっていたのを子供の頃見たように思う。 
 先頃、南極で観測された「皆既日食」などもそうだ。僕はこれを「怪奇日食」だと思いこんでいた。だって黒い太陽である。怪奇現象以外の何ものでもない。
 かつて「ドロロン閻魔くん」というテレビアニメがあった。その中にしばしば黒い太陽が登場し、これが地獄への扉という設定だったと記憶している。しかし考えてみれば、こんな大天文ショーがそうそうあってたまるものか。
 ともあれ、このイメージが強いせいで、思い違いをしていたのだ。

 まだある。子供の頃には「管理人さん」を「カンリリンサン」という変わった苗字の人だと思い、「市営住宅」を「シェー住宅」だと思い込んでいた。

 こういう間違いは、文字に書かない限り分からず、意味も通じてしまうため、会話の中では気づきにくい。これを読んで、えっ「寒風摩擦」ちゃうのん?という人もきっといるのではないだろうか。いてくれ、お願い。

 ライブ会場などでスピーカーが「キィィィン!」と不快な大音響で鳴ることがある。これをハウリングといい、関係者の間では「ハウる」という風に略されることが多いのだが、僕の知人でこれを「ハオる」と言う人がいる。「今日の音響どうだった?」「うーん、ちょっとハオり気味でしたねぇ」という具合である。
 意味は通じるし、会話の上で何も不都合はないが、しかし左右の足に種類の違う靴下を履いてしまったかのような、落ち着かなさがあるのも事実だ。これはあくまでも「ハウリング」であって「ハオリング」ではない。「ハオる」といえばやはり「羽織る」しかないだろう。この人は歴とした音楽業界の人(仮にY君とする)だが、彼との会話で「ハオる」が出てくると、沢山の小さなY君がはんてんを羽織って槍を持ち、「ハオハオハオ」と彼の周りを回っているところを想像してしまう。もちろん深い意味はない。

 こういうのを指摘するのは、なかなかタイミングが難しい。一度、意を決してそれとなく指摘してみたことがある。彼のプライドを傷付けないよう、細心の注意を払って、さりげなく、しかも大胆に。が、彼の「言語中枢」まで声は届かなかったとみえ、その日のうちに彼は再び「ハオ」り、僕は暴れそうになった。
 
 かくしてY君の周囲では、今日も小さなY君達が「ハオハオハオ」と踊っている。・・・む、無念だ・・・。



未分類 | 23:54:04 | トラックバック(0) | コメント(0)
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