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真夜中のサイレン
 真夜中にサイレンの音がきこえた。消防車ともパトカーとも違う、初めて聴く音だ。

 街は寝静まっている。いやに明るい月の光が、歩く人もない通りを照らし出す。
 細く、かすかに、それでいて妙にくっきりとしたその音は、どこか中世の不吉な伝説を思わせる響きを持っていた。

 ------------- ぼろを身に纏った男が、杖をつきながら角笛を吹いて回る。

「ぶおー、ぶおー、悪魔が来るよ。うちに入って窓にはカギをかけるんだ。じきに悪魔が来るよ」

 家々を回り終えた、かつての墓守はしかし、自分が逃げる時間を計算に入れてはいなかった。
 やがて夜が-------- 長い夜が-------- 明けたとき、人々は町はずれに、血に染まったぼろと、もう使えなくなった角笛をみつけることになる------------- 


 真夜中のサイレンは事実だ。それを聴いて上のようなイメージが湧いてしまった。ところであれは何だったのだろう。ここに住んだのはそう最近のことではないが、あんな音を聴いたのは初めてのことだ。誰が何の目的で ---------- 何と言っても真夜中である ---------鳴らしたのだろう。いや、そもそもどこからきこえてきたのか?

 全ては謎のままである。そして真相にはあえて触れない方がいいような気がする。「よくわからない現象」というのは結構大切なものだ。


未分類 | 00:54:58 | トラックバック(0) | コメント(0)
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